神戸大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科学 福岡 秀規 先生
重症の成人成長ホルモン分泌不全症と診断された場合、成長ホルモンを補充する治療を行います。
成長ホルモンの補充はご自宅での自己注射で行います。
成長ホルモンのお薬には様々な種類のものがありますが、薬剤があらかじめセットされたものや、お薬を溶かす必要のないものも開発されています。
成長ホルモン補充療法を開始してからは1,2カ月おきに診察で症状の確認を行ったり、必要な血液検査を行ったりすることで、成長ホルモン補充療法の効果を確認します。
成長ホルモン補充療法を行うことで、 成人成長ホルモン分泌不全の症状 に対してさまざまな効果が期待できます。また、このような治療効果を得るためには、継続して治療を行うことが大切です。なお、成長ホルモン補充療法により、これらの症状の改善効果が必ず得られるわけではありません。
成人成長ホルモン分泌不全症の診断と治療の手引き(平成30年度改訂). 日本内分泌学会雑誌 95 Suppl: 36-38, 2019より作成
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